旅先で

ミュンヘン市の取り組み

2025/03/17

今回のドイツツアーでは、ミュンヘン市の学校局との情報交換会を行いました。まず、ミュンヘン市学校局から、ミュンヘン市の状況、取り組んでいる保育についての説明。次に日本から、現在の日本における乳幼児教育鵜の現状、そして日本の乳幼児施設での1日の生活の説明です。

まず、ミュンヘン市からの「市町村デイケアセンター」についての説明です。

現在、多様性が進み、人口は160万人の中で、市民の約50%が移住の背景を持っているそうです。そこで、ミュンヘンの子どもたちの50%は、バイリンガルまたはマルチリンガルの経験と知識を持っています。チャイルドデイケアは、多言語主義を強化し、文化的に敏感な理解を実践できる早期教育の中心的な場所です。

ミュンヘン市は、この地域で最大のプロバイダーです。450以上の施設と30,000以上の場所での教育、育成、ケアのための幅広いアプリケーション(合計約1,525施設、103,000か所以上託児所、幼稚園児、学童向け)があり、キンダークリッペ(0~3 歳) 、キンダーガーテン(3~6歳)、子どものための家ハウス・フォア・キンダー(異年齢混合) 、学童保育、保育園、終日協同組合(学童向け)、KITZ(こどもデイケアセンター)と多様化しています。教育も多様性であり、音楽、アート、運動、メディア、多言語、実験、自然などがあります。

ミュンヘン市の教育的アプローチとして、以下のものが 挙げられています。「私たちは、一人ひとりの子どもの発達レベルに寄り添い、自立を支援します」「フリープレイは優先度が高いです」「親との教育パートナーシップは、協力を伴います」「子どもたちとチームに対する協力的で参加型のアプローチが協力の中心です」

法的要件と基準として、「バイエルン教育訓練計画BEP」「キャリアコンセプト」「ベーシススタンダード」「Crècheフレームワークのコンセプト」「ハウスコンセプト」「保護コンセプト」「行動規範」が定められています。

2件のコメント

  • k.taka より:

    ミュンヘン市の子どものための施設の数に驚きましたが、日本でも、4種類の認定こども園や保育園や幼稚園、発達支援施設や学童などを含めると、同じように多様化しているのかなと感じました。教育に関しても、「習い事」施設を入れれば、同じような学びの場があるようにも思います。しかし、大事なのはそこでどのような目的でどのような手法をとっているかは大きく異なる印象があります。

  • カンゾウ より:

    日本のような単一言語が主流の国と比べて、バイリンガルやマルチリンガルが多いというのはそれだけ移民政策が進み、他民族な国家になっているのでしょうね。この様相は日本でも遠くない社会形態になってくるのだろうと思います。私の園でも少なからず日本ではない国の方が来られています。また、ミュンヘン市のアプローチはかなり子どもたちの自主性や主体性、自立といったところに目標が掲げられているということがわかります。「フリープレイは優先度が高いです」とあえて出しているところも、その本気度が伺えます。割と具体的にこういった文言が加えられると子ども像が捉えやすいですね。

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