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ギビングツリー会員園の活動紹介


GT会員園大宝保育園が、読売新聞に掲載されました。
大宝保育園
(2006年1月10日 読売新聞より抜粋)

食育の時代
食の成長記録 連絡帳に 保育所と家庭結ぶ

2006_taihouhoikuen.jpg 「こうきちゃんは早食いをせず、いろいろなものを交代に食べ、レタスを最後までおかわりしていました。『マヨネーズは少しね』と話しました。」

 下妻市の大宝保育園の栄養士箱守美智子さん(48)は、食育ランチに出席した園児の一人、佐藤浩輝君(6)の様子を思い出しながら、保護者に渡す「食育ファイル」に書き加えた。
 食育ランチは、毎週1回、給食の時間を利用して行っている食育指導だ。卒園を控えた5歳児を対象に、今年度は12月から3月まで計10回を予定する。園児らは箱守さんと食卓を囲み、食器の並べ方や、食べ方などを教わる。

 「毎日の生活が食育につながる。家庭との連携が大切」と、ランチの内容やメニュー、園児の様子などは、家庭との連絡帳となるファイルを園児ごとに作り、保護者に伝えている。家庭からの意見や感想も書いて返してもらう。

 最近、ひとつずつ食べ切っていく「一品食べ」をする子どもが目立つ。1回目の食育ランチでは、主食、主菜、副菜、汁物をギザギザに食べていく、「いなづま食べ」を学び、給食に使われている食材を確認したりした。浩輝君が持ち帰った食育ファイルに、母親の忍さん(32)は、「ママ、ギザギザに食べるんだよって、教えてくれました。テーブルの並べ方も自分で考えながらやっていました」と書き込んだ。

 箱守さんは「保育園での食育指導は、家庭の理解と協力があって進められる。子どもを通して、家庭で、より望ましい食卓を囲んでくれれば幸い」と話す。

 つくば市の私立二の宮保育園は毎月、0歳児の保護者に、離乳食の献立表と、ここの子どもの食卓の進み具合を記した「栄養通信」を、栄養士が渡している。離乳食から幼児食への切り替えを無理なく行ってもらい、家庭での食育実践のきっかけにとの狙いからだ。

 発育状態は個人差があるため、栄養通信には、栄養士や保育士が、個別に食事の様子や離乳食のポイントなど手書きのコメントを加える。また、連絡帳を通じてや送迎時に、食事に関する相談を受け付けている。所長の池辺眺さん(59)は「食育の重要性は0歳児から始まっている。保護者と保育所が情報を共有し、共に育てていくという認識を持つことが大切」と述べる。

 乳幼児期の食育は、県が2000年に保育者向けの実践マニュアルを作り、01年には幼児と保護者を対象に食の実態調査を行うなど、全国に先駆けて力を入れてきた分野だ。

 調査では、朝食の欠食率が22・1%に及ぶなど、幼児期からの食習慣の乱れが危ぶまれる結果が出て、欠食や食事の影響が大きいことから、親自身の意識向上や生活習慣改善の必要性が指摘された。

 厚生労働省が04年3月にまとめた「楽しく食べる子どもに」と題した保育所における食育に関する指針にも、家庭や地域と連携し、保護者と協力して食育を進めていく必要性が明記されている。

 主任研究者として指針作成にかかわった東京家政学院大学(栄養教育学)の酒井治子助教授は、「子どもが1日の大半を過ごす保育所での食事の意味は大きい。そこでの食事の様子や食の取り組みを伝えることは、家庭での食育の関心を高めていくことにつながる。未就園で在宅の子育て家庭にも情報を発信していってほしい」と説く。
(2006.01.10)