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ギビングツリー会員園の活動紹介


GT会員園橋本りんご保育園が読売新聞に掲載されました。
橋本りんご保育園
以下、2006年7月27日読売新聞「保育園民営化のゆくえ」より抜粋


移行準備は じっくりと
運営代われば内容変化 親も前向きに意見を


民営化にあたって、親は「今までと同じ保育」を求めることが多い。しかし、市区町村から社会福祉法人などに運営の主体が代われば、保育士の顔ぶれだけでなく、保育の内容も変わることがある。神奈川県相模原市では2002年度、市立保育園4園を民間に移管する計画を05年4月、第1号となる社会福祉法人「菊清会」が運営する橋本りんご保育園が開所した。
国と市の補助金を受け、園舎も新しく建てられた。同法人の方針で、年齢ごとのクラス構成だったこれまでの園とは異なり、3歳から5歳までの子どもが一緒に生活する「異年齢児保育」を行うことになった。自由遊びの時間は、保育士が「さあ、お絵かきをしましょうね」と一斉にさせるのではなく、子どもが好きに選ぶ。絵本を読んでも、ブロックで遊んでも構わない。

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おもちゃなどは、新しい園でも慣れたものを引き続き使ってほしいという親の声が多い
4月当初、子どもたちは何をして良いか分からず、親も、戸惑う姿を見て困惑した。伊藤直樹園長と主任保育士は、「子どもが落ち着いて遊べていない」など、親の指摘に耳を傾け、なるべく希望に沿うよう努めたという。やがて、親子遠足や「フィールドデー」と呼ぶ運動会など親も参加する行事の折に、「こういうのも良いですね」と言われるようになり、子どもの表情も変わってきた。ある母親は「保育園を良いと思えるかどうかは、子どもと接している保育士さん次第だと思う。子どもも慣れたし、私自身もよく話をできるようになりました」と話す。

子どもに負担をかけない円滑な移行のため、民営化を進める各自治体は、引き継ぎを慎重に行うようになっている。4月1日に移行する場合、前年度の1~3月を引き継ぎ期間とする場合が多い。その間、元の公立園に、新しい社会福祉法人などの保育士らが出向き、実際に保育に加わって子どもたちの顔と名前を覚え、遊びの様子や食事の介助などを学ぶ。ただ、「短期間で、アレルギー体質などを含め、子ども一人一人の状況を把握するのは難しい」との親の意見をふまえ、引き継ぎを延ばす例もある。大阪市や神戸市では、この春民営化した園に、それぞれ元の園長や保育士を現在も派遣している。また、期間を十分とるだけでなく、事前に同じ法人が運営する別の園を見学できるようにしたり、担任と早めに顔を合わせたりするなどの試みも、新しい保育園への理解につながる。親の側が保育園と協力するきっかけにもなる。

帝京大学教授の村山祐一さん(保育学)は、「保育は一朝一夕に引き継げるものではありません。子どもと保育士、親と、それに地域もかかわって、長い年月をかけて作り上げるもの。親も任せきりでなく、前向きに意見を述べてもらいたいですね」と話している。
(2006.07.27)