実践園のインタビュー

杉並たかいどいちご保育園

2024/07/17

杉並たかいどいちご保育園(東京都)

園長 髙野先生

藤森メソッド(見守る保育)何年目?

GT入会からは、17年(最初は職場が養成校でした)

見守る保育との出会い

神奈川県の保育士会で役員をしていた時に、役員を集めた研修会で藤森先生のお話を伺いました。その後、養成校に勤務していた時に、実習巡回で省我保育園さんに伺う機会があり、GTについて教えていただき入会しました。

その時の印象

初めて藤森先生のお話を伺った時は、若いころから感じていた保育に対しての違和感を、バッサリ…斬っていただき、「そうだよね~」「私の感じていた違和感は間違っていなかった」とすっきりしたのを覚えています。

現在、園長として実践している中で一番の喜び、楽しみは何ですか。

一番の喜び・・・「大人が苦しくならない」だから、「子ども達も自分らしくいられる」という姿がみられる時、とても嬉しいです。
楽しみ・・・自分らしくいられることを認められて育った子どもたちが、将来大人になった時に、どんな活躍をしてくれるのかがとても楽しみです。

藤森メソッドを導入する前と後で、子どもの姿はどのように変化しましたか。

複数の園で実践しているので、一つに絞ることは難しいですが、0歳児から実践していた子どもたちは、年長になる頃、何か問題が生じた際、自分たちで解決をしようとするようになります。また、ゲームのルールが理解できない友達には、わかるようなルールに変えて一緒に遊ぶ姿が見られるようになります。
しかし、藤森メソッドを導入したらそうなるのか?ということではなく、藤森先生がおっしゃっている「子どもの姿から学ぶ」という視点をぶらさないことだと思っています。藤森メソッド(見守る保育)は、放任ではなく、一人ひとりの特性に合わせた協働的生活の場(環境)や対応を考えていくメソッドだと思っています。

今後の展望は

現在の園は移動して2年目なので、まだまだこれからですが、持続可能な社会を作ることが最終的には子どもの人権を守ることにつながると思っているので、地域の方や杉並区とつながりながら循環していける園を目指しています。「楽しみ続けられる人生!!」を合言葉に!!

みのりこども園

2024/07/17

みのりこども園(長崎県)

副園長 西村先生

藤森メソッド(見守る保育)何年目?

園:20年 個人:10年

見守る保育との出会いを教えてください

私は最初こども園を継ぐつもりはなく、大学も保育とは関係のない学部へ進学しました。大学では教育実習に行きたいと言う理由だけで、教職課程を履修しており、そこで授業を聞かない高校生の姿に驚愕。園長である父にその話をしたら、乳幼児期からの教育の必要性を話してくれました。園長はそのために見守る保育に変えたとのことでしたが、そのときに「見守る保育」と言う言葉を初めて聞いたと記憶しております。
見守る保育を提唱している先生が新宿せいが保育園にいらっしゃるという話を聞いたので、話を聞きに行き、そのまませいがへ就職が決まったのです。厳密に言えば、これが見守る保育との出会いかもしれません。

実家の園に戻り、何から実践しましたか?

見守る保育は父が導入していたので、私はとにかく「見」に徹しました。藤森メソッド見守る保育でもまずは子どもの観察を大切にするように、まずは環境、子ども、職員を「見て」いる段階です。そこから課題に応じてアップデートしていきたいと思っています。

現在、藤森メソッドを実践していて、1番の喜びや楽しみは?

新宿せいが時代は、環境マイスターとして現場で子どもたちとも関わりながら仕事をしていました。自分が作ったおもちゃや環境が子ども同士を結んで、遊びが発展しているのを見ると心の中でガッツポーズをしていました。
現在は、管理職の立場になったので、職員が楽しそうに仕事している場面や、職員の言動により子どもが繋がったなという場面を見ると喜びを感じます。

藤森メソッドを導入する前と後で、子どもの姿はどのように変化しましたか?

※私が導入前の様子を知らないため、園長に答えてもらいました。

それまでトラブルの時の子どもたちの会話の主体は、先生でした。例えば「そういうことしたら先生に怒られるよ」「先生に言うよ」「先生が見てるよ」などの会話が多かったのが、現在は「それおかしいと思うよ」「〜ちゃんの気持ち聞いてみたら」など自分の思いを伝えたり、提案したり、代弁したりする姿に変わりました。また、何事にも積極的になり、笑顔が溢れています。初めてこども園に来るお子さんに対して、みんなで世話を焼き、おとなしい子はタジタジとなるほどです。

今後の展望は?

長崎・九州からも藤森メソッドを発信して、藤森メソッドを日本のスタンダードにしたいと思っています。そのためには前の質問でも答えていますが、まずは自分の園のアップデートをしっかりやりたいです。
また、我々が所属している「長崎県見守る保育研究会」でインスタグラムを作って発信にも力を入れていきたいので、ぜひフォローしてください!

青山こども園

2024/07/17

青山こども園(茨城県)

園長 小松﨑高司先生、理事長 小松﨑明様

藤森メソッド(見守る保育)何年目?

今年(2024年)で16年目になります。2009年の園舎建て替え時に、この保育を念頭においた大きな方向転換を行いました。(理事長)

「藤森メソッド」を初めて知った時の印象

・大人の指示がないのに子どもが主体的に活動していたことにとても驚いたのと、やったことがない保育内容、見たことのない家具や教材等に衝撃を受けました。(理事長)
・子どもたちの力を信じた、楽しそうな保育だなぁと感じました。(園長)

このメソッドのここがすごい

方法が具体的なので導入もしやすいこと、また、科学的根拠に裏付けされていること、そして、保育に限らず、人が豊かに生きていく上でも非常に参考になる点だと思います。(園長)

実践していて、1番の喜び、楽しみ

・子どもが自分の意見を言えるようになってきたこと。子どもがイキイキしていること。(理事長)

・子どもたちからの沢山の“やってみたい”を可能な限り保障して、その環境で意欲的に熱中して遊んでいる姿を見ることが喜びであり、楽しみです。(園長)

藤森メソッドを導入する前と後で、子どもの姿はどのように変化した?

自分なりに気持ちを相手に伝えようとしたり、トラブルを自分たちで解決しようとする姿が増えました。また、◯◯博士や◯◯マイスターのような、自分の強み(得意分野)を知っている子どもも増えました。そして、1人で遊んでいる子どもの数が減ってきた印象です。(園長)

今後の展望は?

・当園の子どもたちだけでなく、より多くの子どもたちの幸せにつながるよう、見学者の誘致や積極的な保育内容の発信を進めていこうと考えています。ぜひ当園にも足を運んでいただき、たくさんのご意見をいただけると嬉しいです。(理事長)
・より豊かで多様な体験が「学び」へとつながっていく【学びの園庭】環境作りと、子どもたちのために変わり続けられる園にしていきたいです。(園長)

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